ゴッホは色彩が鮮やかである。他の印象派が外界の世界を光溢れる色彩で描いたのに対し、ゴッホは内面の感情を大胆な色合いで
描いた。
日本の浮世絵に興味を持ち、収集や模写をしていたこともある。
『星月夜』は、画面全体がコバルトブルーの夜空で占められ、レモンイエローの月と星が夜空を照らしている。風の強い日であるのか、空には大きな渦巻きがうねっている。左下の糸杉は、ゴッホの絵によく現れるモチーフである。
全体的に、色彩の配置が大胆で素晴らしい。眺めていると、美しい夜空に胸が踊る。
ゴッホは「狂気の画家」と呼ばれるが、統合失調症だったのではないかと噂されており、そういう意味でも興味深い。