『楽園のアダムとイブ』 ピーテル・パウル・ルーベンス
ピーテル・パウル・ルーベンスとヤン・ブリューゲル(父)の二人によって製作された油絵。製作は1615年頃とされている。現在この絵はオランダ、デン・ハーグのマウリッツハイス美術館に収蔵されている。
描かれているのは創世記の一場面、楽園のアダムとイブである。イブは知識の樹に手をのばし、その実をとろうとしている。アダムは樹の下に座っている。絵に描かれた動物達は、それぞれが象徴をもっている。たとえば、絵の左下に描かれた猿は罪、イブの足元に描かれた猫は狡猾さ、樹の上のオウムは知恵の象徴である。
ブリューゲルが全体の構図を担当し、ルーベンスが作画をはじめ、樹、人物と馬を描いた。その後ブリューゲルが植物や動物たちを描いた。ブリューゲルはこの絵の他にも同じモチーフで作品を描いた。
それにしても、楽園の何と美しいことよ!特に、色彩が美しい。久しぶりに、絵が描きたくなる。