『ラマナ・マハルシとの対話 第3巻』ムナガーラ・ヴェンカタラーマイア 記録
インドの聖者、ラマナ・マハルシとの対話集である。何度も読み返しているのだが、ラマナの言葉の中に、
「真我を見つけられないのは、貴方が自分を肉体だと思っているからだ」
というような言葉が有るのだが、最初はよく分からなかった。何故なら、私は小さい頃から常に肉体の不調に悩まされて来たからであり、自分も、また親も、常に私の肉体的なことに意識を向けてきたからである。
肉体の具合が悪ければ、それを『肉体的に』何とか解決しよう、というのが普通の意識だと思う。また、性意識は常に自分や他人の肉体を意識している。性欲が有れば、それを『肉体的な』方法で解消しようとするだろう。だが、最近になって、大分肉体の調子が良くなって来ると、確かに肉体の事は忘れているのである。
もちろん、適度な食事や睡眠は必要であるが、それ以外の肉体への意識、セックスしたい、痩せたい、太りたい、といった欲望が減ってきたのである。
この、肉体の事を忘れていられる感覚というのは、とても解放感がある。とはいっても、私は聖者などではなく、ただの凡人なので、具合が悪くなれば途端に元に戻ってしまうのだろうが、今はこの解放感を楽しんでいる。
- 作者: ムナガーラ・ヴェンカタラーマイア,福間巌
- 出版社/メーカー: ナチュラルスピリット
- 発売日: 2013/04/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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