kotsulisのレース編み blog

チクチクレース編みの日々。

全く柴犬と言う奴は

以前も書いた柴犬の話である。奴がまだ1歳位の若造だった頃。奴の特技は首輪抜けだった。その特技でもって、ちょくちょく脱走したものである。

ある秋の夜中のこと。奴は寝静まる家族を尻目に首輪抜けをし、夜の町へと消えた。どこで何をしていたのかは謎である。私たちが奴の不在に気が付いたのは明け方だった。

「これは大変だ。車にひかれでもしたら困る」

と、父と母が探しにいくことになった。私は留守番役だった。両親によれば、奴は家から4、500メートル程離れたごみ集積所で、フンフン楽しそうにごみあさりをしていたそうである。母が奴を見つけて名前を読んだ。すると奴は「ハッ」と母の方を振り向き、それから猛スピードで反対方向にダッシュした。どうやら家の方向に向かって行ったらしいので、母はそのまま帰って来た。奴はちゃっかり何時もの居場所に陣取り、

「どうしました?アッシは始めからここに居ましたぜ」

という顔で母の帰宅を迎えたのである。皆、怒って良いやら、笑って良いやらで、どっと力が抜けた。まあ無事だったので良かったのだが、人騒がせな奴である。

柴犬は海外では「エスケープアーティスト」と呼ばれるほどの脱走の名人である。くれぐれもご注意を。

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