kotsulisのレース編み blog

チクチクレース編みの日々。

フクロウカフェ

数年前の事である。何かの用事のついでに、友達と都内のとあるフクロウカフェに入った。中に入ると小ぢんまりとしたテーブルと椅子が並び、少し離れたスペースにフクロウが数羽、止まり木に止まっている。

とりあえず席に座り、メニューを眺めていたが、私は内心期待はずれだった。友達は始終ニコニコして、心の底からフクロウカフェを楽しんでいる様だった。

店の親父に頼めば、フクロウを手に止まらせる事も出来るようだったが、私は気乗りしなかった。私はフクロウもカフェも好きなのだが、何故フクロウカフェにときめかないのか、その時は分からなかった。

今になって思えば、私は都会の片隅の小さなカフェに囲われたフクロウではなく、大自然の原野をネズミを追って悠々と舞うフクロウが見たかったのである。猛禽の魅力はやはり狩りをする姿に有るだろう。