kotsulisのレース編み blog

チクチクレース編みの日々。

軌道チューブ

私の身体はフワフワと頼り無く浮かびながら移動していた。正確には、宇宙空間に張り巡らされた透明な軌道チューブの中に居た。周囲を見回すと、遠くに煌めく星ぼしがちりばめられており、ぼんやりとそれを眺めていると、物凄い勢いで目の前をモビルスーツ隊が通りすぎて行く。
「そうか。戦争中なんだわ」
と興奮しながら眺め、でも実家に帰省しなければ、と宇宙ステーション目指して進んだ。

ステーションには宿泊所があり、私はそこで一泊することになっていた。宇宙ステーションに併設されている宿泊所、と聞けば皆超未来的な物を想像するだろうが、泊まってみれば四畳半一間の畳敷のひなびた和室だった。重力も発生しておらず、私は宙に浮く身体にもどかしさを感じながら押し入れから布団を引っ張り出して、寝る準備をしていた。

……という夢を昔見た。目覚めているときは無重力など感じたことも無いのに、夢の中では、プカプカ空間に浮いていた。しかし、あの宿泊所は何なのか?
宇宙時代に四畳半って。それともアレか。その時代には懐古趣味で和室が流行っているとか。でも重力装置位は付けていて欲しかったな。お茶も飲めなかった。笑