kotsulisのレース編み blog

チクチクレース編みの日々。

洗濯機と集合無意識

夢の中で私はとある道場にいた。ある高名な修行僧の元、意識の訓練をするためである。道場には無数の洗濯機が並んでおり、その前に一人づつ修行者達が立っていた。聞けば洗濯機の中の水は人類の集合無意識と繋がっており、詰まり端末機の様なもので、洗濯機の前で欲しい物をイメージすると、水底からそれが浮かんでくるという。

「さあ、訓練するぞ!」

師匠の号令で皆一斉に洗濯機の前で念じた。私も一心に某アーティストの最新アルバムを思い浮かべた。

ところがである。私の修行が足りないのか、ここで雑念が入る。自分でも何故だか分からないのだが思わず、

「プリンアイス」

なる単語を呟いてしまったのである。何だよ、「プリンアイス」って、と苦笑いしたのも束の間、洗濯機の底からプカーッとプリンアイスなるものが浮かんできたではないか!

「未熟者」

と師匠に叱られ、しょげたところで目が覚めた。

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泥の中で咲く蓮

美しい蓮の花は、その美しさの下に根を張り、泥から養分を吸って咲いている。これは人間にも当てはまる事だと思う。人間界は泥沼の様なものなのである。だが一口に泥と言っても様々な泥があり、冷たく凍てついた泥もあれば、ホンワカと暖かい泥もある。美しい花を咲かせるにはそれにみあった泥が必要なのであり、これは自分で探すしかない。もちろん、人様のための泥になることも大事なことである。

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全く柴犬と言う奴は

以前も書いた柴犬の話である。奴がまだ1歳位の若造だった頃。奴の特技は首輪抜けだった。その特技でもって、ちょくちょく脱走したものである。

ある秋の夜中のこと。奴は寝静まる家族を尻目に首輪抜けをし、夜の町へと消えた。どこで何をしていたのかは謎である。私たちが奴の不在に気が付いたのは明け方だった。

「これは大変だ。車にひかれでもしたら困る」

と、父と母が探しにいくことになった。私は留守番役だった。両親によれば、奴は家から4、500メートル程離れたごみ集積所で、フンフン楽しそうにごみあさりをしていたそうである。母が奴を見つけて名前を読んだ。すると奴は「ハッ」と母の方を振り向き、それから猛スピードで反対方向にダッシュした。どうやら家の方向に向かって行ったらしいので、母はそのまま帰って来た。奴はちゃっかり何時もの居場所に陣取り、

「どうしました?アッシは始めからここに居ましたぜ」

という顔で母の帰宅を迎えたのである。皆、怒って良いやら、笑って良いやらで、どっと力が抜けた。まあ無事だったので良かったのだが、人騒がせな奴である。

柴犬は海外では「エスケープアーティスト」と呼ばれるほどの脱走の名人である。くれぐれもご注意を。

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転んでしまったオバサン

数日前の事だ。暑い日だった。携帯電話の調子が悪く、様子をみて貰いに携帯ショップへと歩いている途中で、喉が渇いたので飲み物を買うべくスーパーに立ち寄った。地元では一番大きなスーパーで、地域の人で賑わっている。私は食料品コーナーへ行き、無事に麦芽コーヒーを買うと入り口に設置してあるベンチに座った。これで一息つけるな、とストローを挿してチュルチュルコーヒーを飲んでいると、目の前の自動ドアが空き、店の中から一人の女性が出てきた。歳は60代位で、人の良さそうなにこやかな笑顔でこちらにやって来る。目があったので軽く会釈すると、笑いながら私の隣に腰を下ろした。

「あそこで転んじゃって」

と、店の中を指差した。

「それは……大丈夫なんですか?」

「痛いけど大丈夫。骨は折れてないみたい。でも念のため病院へ行こうと思って」

……ここまでは普通だった。私はすっかり油断していた。彼女は話続けた。

「もうそろそろ子供達が帰って来るから、⚪⚪さんの車に乗っけて貰おうと思ってね。ほら、⚪⚪さんはアレだから~」

云々かんぬん。私は黙って聞いていたが、頭のなかは疑問で一杯だった。⚪⚪さんとは誰なのか?恐らく彼女の友達かご近所さんか何かなのだろうが、全く説明もなく「⚪⚪さんが」と言われても、こちらは面食らうだけである。私はこの手の世間話が苦手なのである。どう受け答えして良いのか分からないのだ。それで、黙って話を聞くのみとなる。だが、私もblogで自分の言いたいことを一方的に書いているのだっけ、と思い、最後まで聞いた。(笑)

コミュニケーションとは難しいものなのである。

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インヴェガ錠

朝起きていつものように精神科で処方された『インヴェガ錠』を飲む。これは主成分がパリペリドンという物質で、中枢神経に作用するドーパミンセロトニンの調節をし、不安や緊張を緩和するという薬である。副作用は、食欲が増して体重が増加する位で、余り無い。

これを飲まないとどういう事が起きるのかと言えば、まず頭がボーッとしはじめ、時間の感覚が無くなって来るのである。もしくは、過剰に行動意欲が増して、がむしゃらに何かをしたくなったりする。

かくも人間とは、脳内物質に左右されているのだ。この事実は私を打ちのめした。自分が、化学物質の作用によって如何にでも操られるただの肉の塊に過ぎない、と言われているようで、何とも惨めな気分を味わったのである。

だが、人並みに健全な毎日を送るには必要な薬だ。副作用も先に述べた通り殆ど無いので、安心して服用してほしい。


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greensnap

『greensnap』という、花を調べるアプリをスマホにインストールしてみた。ウォーキング途中で目に留まった花の写真を撮って調べるのだ。人工知能も調べてくれるが、オンラインで皆が教えてくれる。

ウォーキングしていると、途中で色んな花に出会う。自然に咲いているものから、人様の花壇の花まで様々である。今までは何となく眺めていただけなのだが、何だか名前を知りたくなったのだ。

名前が分かれば、きっともっと記憶に留めておけると思った訳なのだった。

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『“Remember”From His Countryseries1924』ニコライ・レーリッヒ

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雄大ヒマラヤ山脈を背景にした、牧歌的な一枚。いつもの事だが、ニコライの絵を観ると言葉を失う。

青々とした山脈が美しい。突き抜けたような清々しさがある。こんな所に住んでいたら、さぞかし心も綺麗になる事だろう。絵の中に入り込んで、そこに住んでみたい、と思わせるとは凄い力量である。ただ感心するのみ。

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