海まで歩いていこう
今日は晴れているのに小雨が降ったりと、妙な天気である。だが、この辺りの地方では割と良く有る天気である。どっち付かずの気分を打破するために、海まで歩く事にした。
家を出て街道を北上し、信越本線に股がる高架を越え、直江津の商店街を横切り、坂を登れば海である。
大体1.5キロの道のり。散歩には丁度良い。海沿いをしばらく歩くと、木のベンチが有るので、そこで休憩しながらblogを書く事にする。
今日は少し風があるため、海もやや波立っている。良く晴れた日は佐渡ヶ島の影が見えるのだが、今日は見えない。
海岸には、犬の散歩をさせている女性がいるだけで、他は誰もいない。貸し切り状態である。独りベンチに座り、テトラポットに打ち付ける波の音を聞いていると、心が落ち着く。
人の心も、この海のように常におおらかであればどんなに良いことだろう。私がこの世から居なくなっても、変わらずこの海は波を岸へと打ち続けているのだろうな。例え人間全てが消えてしまったとしても。
海とは、要するに巨大な水溜まりである。なのに、何故にこのように人の心を引き付けるのか?かつて、私達生命は皆海から生まれたからなのか?
そんなことを考えながら海を眺める午後である。